【デバッグとは】概念(これからデバッグをおこなうために)
新人デバッガー「デバッグって親しみがある言葉だけど、デバッグって結局何なの?デバッガー募集の求人をよく見かけるけど、結局デバッグってどういうことするの?私にもできるかなー?」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- 【デバッグとは】概念
- 【デバッグとは】必要な資格
- 【デバッグとは】求人
【デバッグとは】概念
この項ではデバッグの概念について見ていきましょう。
デバッグ(debug)とは何か?
デバッグ(debug)とは何なのでしょうか?
結論、バグの原因を探して取り除く作業のことです。 もっと分かりやすく言うと、ソフトウェア、プログラム、システムのバグを調べあげ、探し出し、取り除くのです。
誰がおこなうのか?
デバッグは、基本、開発担当者がおこないます。
開発担当者がコーディングをおこなったりする過程でデバッグをおこないます。
デバッグと良く混同する言葉とは?
テストという言葉があります。
デバッグと、テストは、よく混同されますが、全く異なる言葉であり、全く異なる作業です。
テスト(test)については、こちらで詳しく解説しています。
【テスターとは】概念(これからテスターを目指すために)
テスターって適当にアプリを触ったりしながらバグを見つければ良い仕事?誰にでも簡単に出来そうな感じだし、なんか面白そうだしやってみたい!そのように思われている方も多いかと思いますので、テスターを目指す人のために記事を書きました。本記事の内容→【テスターとは】概念、【テスターとは】必要な資格、【テスターとは】求人
こちらの記事をどうぞ。
バグ(bug)とは?
プログラムのおかしいところです。
バグがあるとプログラムは期待通りの動きをしてくれません。 変な動きをしたり、作ったデータの中身が変だったり、途中で処理を止めたりします。
バグという用語は結構アバウトな使われ方をしている事が多いです。
ちなみにバグ(bug)を日本語に直訳すると虫です。
虫を取り除くという意味合いでデバッグです。
コンピューターにとってバグは害虫そのものなので、デバッグとはよく言ったものです。
また、IT業界では、バグ = 欠陥
と言う言葉になります。
まさに、欠陥を取り除くという意味で、デバッグ = debug
という言葉になります。
デバッグとは、プログラムを作る工程において、必要不可欠であり、この工程がないと世の中のプログラムはバグだらけになってしまいます。 ましてや命の危険を伴うシステムやプログラムなどの場合は、デバッグの工程が抜けているだけで、怖くてリリースなんて出来ません。
例え、命の危険を伴わないシステムやプログラムだったとしても、バグだらけでリリースなんてしちゃったら、ユーザーからもうクレームの嵐ですね(笑)
ゲームを例にしましょう。
誰もが一度はゲームをした事があるはずです。
した事がなくても、友達がやっているのを見たりとか、兄、弟、姉、妹がやっているのを見たりとか、そのような事はしたことがあるはずです。
そこで、以下のような内容を考えてみましょう。
- ゲームアプリの起動に1分以上かかってしまう。
- ゲームをしている最中に毎回同じところで止まる。
- 音楽の音飛びがある。
- ラストボスが一撃で倒せる。
- 課金してより良い武器、アイテム、キャラクターなどを手に入れる
主な例を考えてみましたが、どれも実際に起きればストレスがかかってしまいます。
どの例を取っても起きてはならないことです。
順に見ていきましょう。
ゲームアプリの起動に1分以上かかってしまう。
これは一番ストレスがかかってしまうバグのように感じます。
さあ、今から新しいゲームを始めようと思っている矢先に、一番はじめの起動からここまで時間がかかってしまっていてはこのゲームをやるのが嫌になり離脱率が高くなってしまいます。
ここでは、1分以上という例で書きましたが、人によっては、10秒以上かかってしまう場合でもストレスを感じてしまう人はいるはずです。
ゲームをしている最中に毎回同じところで止まる。
これも致命的なバグですね。
もし、止まってしまい先に進めないとなってしまった場合は、返金対象にもなりかねませんし、デバッグをして、アプリをバージョンアップしないといけません。
長い間同じ事が続くとユーザーの離脱率にもつながります。
また、もし一瞬だけ止まるが、先に進めると言う場合もでも、場合によってはストレスを感じることも少なくありません。
音楽の音飛びがある。
ゲーム音楽と言えば、ゲームならではの音楽でそれぞれのシーンに合わせて作曲していることがほとんどです。
ゲーム音楽はとても素晴らしくYouTubeなどでもゲーム音楽のコピーで演奏している人を良く見かけます。
ゲームをやっている人 = ゲーム音楽も楽しみにしてる という方程式が成り立つのではないかと感じており、そのゲーム音楽が途中で音飛びをするなどと言った事はあってはいけないことの一つですし、もしこのような事態があったとしたら、とても気になる人は多いはずです。
そして、これも結果的にユーザーの離脱率につながってしまいます。
ラストボスが一撃で倒せる
こんなことはあってはいけません(笑)
もし、このような事があったとすれば、非常に虚しくなり、もしお金を出してアプリを買っていたのだとしたら返金問題にもなりかねません。
拍子抜けをするというか、きっと開発会社にクレームとがいくことでしょう。
課金してより良い武器、アイテム、キャラクターなどを手に入れる
一番念入りにチェックしないといけないのが課金絡みです。
- もっと強い武器が欲しいために、課金をする
- 課金をしないと先に進みにくいから課金をする
- 良いキャラクターを手に入れたいから課金をする
課金の理由は様々ですが、ユーザーはその先の理想を思い描いて課金します。
ですので、それがもし、理想と現実のギャップが大きく違っていたらどうでしょうか。
ものすごく不満になり、下手したら返金問題、開発会社へのクレームにもつながりません。
また、以下では課金における絶対にあってはいけない事例です。
- 課金をしたのに武器、アイテム、キャラクターが手に入らない。
- お金だけ減っている
- 逆に、課金しても実際にお金が減らない
ユーザーにとってはお金が減らないというのは嬉しいかもしれませんが、そうなると面白みに欠けるようになり、やはり結果的に離脱率に繋がります。
開発者側、ユーザー側、双方から見るバランスというものが必要になります。
バグを調べるには?
目の前にバグがあるとして、そうなっている原因がプログラムにあるのか、操作方法にあるのか、あるいはパソコンの状態にあるのか、調べてみないことには分かりません。 その調査から始まって、プログラムがおかしかった時には、おかしくない状態に直す、その他の原因の場合は、その原因を取り除く、までの一連の作業をデバッグと表現します。
私もIT関連の品質管理部門に携わってから約10年になり、今では開発会社の品質管理部門で全体統括をするぐらいのマネージャーにまで上り詰めました。
私もここまで来るまでに、主に下記の内容の現場を見てきました。
- バグの事象を確認
- バグの修正
- 正常に動かないシステムを正常に動くように修正する
- デグレードを確認する
- デグレードを修正する
- 修正内容の確認をおこなう
- リリースする
- リリース後の確認をおこなう
デグレードとは?
概念としては品質劣化のことですが、基本的には下記のような内容のことを指す場合が多いです。
ある場所を修正する際、修正したところは正常になるが、その影響により他の場所にバグが発生してしまうこと。
以上のことから、プログラムやシステムを作るのも大切ですが、それと同等もしくはそれ以上に大切なことの1つといえば、間違いなくこのデバッグ作業になります。
【デバッグとは】必要な資格
結論、必要な資格はありません。
ですが、以下のような知識があるとすんなり入ってくる事が出来ます。
- デバッグの概念を把握
- デバッグとは何をするのか把握
- プログラムの知識/経験がある
デバッグの概念や作業内容を把握し、併せてプログラムの知識や経験があるとスムーズにデバッグ作業に入っていけることになります。
プログラム自体のデバッグとなるとプログラムの知識がないと意味不明みたいな呪文みたいに感じてしまいます。
ですので、最低限のプログラム知識はあった方が良いでしょう。
もし、プログラムの経験がないという人は、 >> TechAcademy
の無料体験を受けてみるのも良いでしょう。
【デバッグとは】求人
【おすすめの求人リストあり】デバッグに関しての求人は以下で別途記事を書いていますので、まずは求人を確認するところから始めてみては如何でしょうか。
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